北京雑感2014夏
自転車シェアリング
世界各地でみられる自転車シェアリングがここ北京でも導入されている。ボディーは紅白の慶弔ツートンカラー。かなり目立つ。レンタル料は1時間1元。待機自転車が少ないところをみると、利用者はそれなりにいるということか…盗難か…と思っていたら、天橋
南大街でこの自転車に乗っている人を見かけた。見かけたのはこの一度きりだったが。
かつて中国はどこへいっても自転車で溢れていたが、今は自動車が溢れ、駐車スペースが追いつかないため歩道や側道に車を停めている。シートまでかけている。もはや駐車場と化している。そんな北京市では2015年までにこの自転車を50,000台導入する計画らし
い。都市中心部の「完全渋滞」を避けて利用する人たちもいるのだろうと思われる。
渋滞
高速道路が出来て万里の長城へ行くにも便利になったものだと思っていたが、渋滞のため、一番近い居庸関へ行くにも、3時間はかかる。渋滞さえなければ30分で行けるというのに。情報通に言わせれば、朝日が昇る前に出発しないと渋滞に巻き込まれるのだとか。
夜明け前から支度するのかと思うだけで疲れる。そういえば、観光地でガッツリ寝ている観光客をよく見かける。“游玩儿”には昼寝も必要なのかも。
“南锣鼓巷”
昔ながらの胡同の風情の中に現代的でおしゃれなショップがひしめき、中国全土から観光客が押し寄せ大変な賑わいを見せている。さすがは北京でも評判の“南锣鼓巷”。お土産ものもそれなりのお値段になる。“批发店”なら1斤150元の“铁观音”が、ここなら1克50元!観光地ですから。
於鼓楼東大街70号café alba
どんどん便利に
“学生一卡”
学生は大学内では“学生一卡”を利用すれば学内のあらゆる用事をすませることができる。図書館入館、貸出、PCのレンタル等の他、クレジットカード機能もあるので、買い物もできる。失くすとコワイ。学生寮のエレベーターも“刷卡”しないと動かない。
“地铁”
ガイドブックや地図の記載が追い付かない程のスピードで、地下鉄の路線は増え、延長されている。日本ではまだ限られた路線でしかみられない車窓広告(トンネル広告)も北京の地下鉄では頻繁にみられる。電子公告も結構面白い。インターネットの動画投稿サイ
トのように面白いので、ついつい見入ってしまい、乗り過ごしそうになる。
不法コピーの遊園地にも北京動物園にも、頤和園、円明園、天壇公園などの世界遺産各所へも地下鉄で行ける。かつて、北京大学は街から離れたところにあると思っていたが、今や西単まで地下鉄1本でピュっと行ける。便利になったものだ。
“一卡通”
バスと地下鉄共通のICカードを利用すれば、いちいち切符を買う必要はなく、小銭を準備する必要もない。センサーにかざすだけでOK。デポジット20元+必要な金額をチャージすればOK。昔バスの車掌さんは“没有票的,请买票!”と高速連呼していたが、今は“刷卡!刷卡!!”と連呼している。
やっぱり安い~!
1元 肉まん1個。 種類はすこぶる豊富。そして美味しい。
2元 地下鉄全区間。
7元 スイカスムージー、マンゴースムージー。
13元 タクシー初乗り。
126元 北京ダックセット(4人前)
(小西天今典花園北門 玉林烤鴨店)
安全検査
テロ対策ということで、北京ではあちこちで公安が目を光らせている。地下鉄に乗るにはX線手荷物検査を通過せねばならない。ボディーチェックがある場合も。天安門東駅で降りて天安門広場へ行くまでに更なる安全検査があり、ここでは30分以上並ばなければ通過できなかった。さらに天安門に登るためには、手荷物を預ける列に並び、また安全検査の列に並ばなければならならい。ここまでで3回。くじけそうになる。
- ドアを開けた時、後ろに来る人を気遣い、ドアを開けたまま待つ。
- 急にドアを開けたせいで誰かがドアにぶつかりそうになった時“对不起”と言う。
- 混み合った車内で人とぶつかった時“不好意思”と言う。
- 利己的自己主張できる人たちがさらりと“excuse me”を言うようになってきた。
でも、やっぱり
道を尋ねて、自分が知らない時は「わからない」と言ってくれたらいいのに。教えられた場所へ行ってみると…。
ネイルのデザインが写真と全然違う出来上がりになった時、“差不多”と言われた。哈哈哈……(Xiao)